旅番組の投書

 妻(yuheimama)です。悠平はテレビの旅番組が大好きです。毎回、自ら録画をしながら視聴を続けている番組の一つに、NHK-BSの「にっぽん縦断こころ旅」があります。「とうちゃこ」のフレーズでご存知の方もいらっしゃるかもしれません。この番組では、俳優の火野正平さんが視聴者から投書で寄せられた思い出の場所、「こころの風景」に自転車で向かい、今現在の風景の映像を届けてくださいます。10月の舞台は青森県と岩手県でした。

 岩手には悠平の祖父母のお墓があり、親戚もおり、悠平にとっては馴染みのある土地です。番組で岩手でのロケが予定され、「こころの風景」の手紙を募集していると知った悠平は、「とうちゃこに 手紙 書く」と一念発起。驚いた母が便箋を用意すると、黙々と文章を書き始めました。悠平の「こころの風景」は、岩手に行った際にいつも宿泊している温泉宿でした。

【引用】

「正平さん チャリオくん(自転車のこと) スタッフのみなさん いつもたのしく ろくがを みています。ぼくの こころのふうけいは いわてけん おうしゅうし 〇〇〇にある、△△△おんせんの おにわのおふろです。このおふろは いしでできていて、まるでプールみたいな、おふろです。(中略)正平さん、おふろに たどりつけたら、ぜひプールみたいな おふろで おくつろぎください」

 番組宛ての手紙には、我が家と岩手の関わり、悠平にはハンディがあること、支援なしで本人史上、最長の文章を書いたことなどを書き添え、投函しました。

 10月になり、いよいよ岩手県でのロケが放送されると分かると、悠平はドキドキ。放送当日は、母とソファに並んで座って観ましたが、手紙は不採用でした。番組を観ながら悠平は、悔しさに表情が硬くなっていましたが、「次も書く!」と決意を新たにしていました。

 残念な結果に終わりましたが、母としては、悠平が便箋1枚にぎっしりと自分の思いを書き連ねることができたことに感動。そして、これも悠平にとって一つの社会参加の形かなと、思ったりしました。