春のセミ

 妻(yuheimama)です。4月に入り、悠平、中3になりました。「義務教育も残すところあと1年…」と身の引き締まる思いの母とは対照的に、悠平は「中3になりました!」と元気いっぱいです。 

 春休みは、週に3回の放課後等デイサービスと在宅で過ごしています。在宅の日は、アイロンビーズで電車を作ったり、パソコンをしたりとマイペースで楽しんでいる様子。だらだらしないように、家庭学習やお手伝いも取り入れていますが、まぁ、いろいろとやらかしてくれます。

f:id:yuheimama:20210403145809j:plain春の新作

  ある時は、「お茶飲みたい」という悠平に、「自分でやってごらん」と言うと、キッチンからドスン、「あ~」との声。行ってみると、冷茶が入ったポットを落として、キッチンが水浸しならぬお茶浸し。またある時は、お風呂の準備をする際に、悠平に「お風呂に栓をして、蓋をしてね」と言うと、「分かりました!」との返事。しばらくしてからお風呂の蓋を開けてみると、空の浴槽から湯気が…。栓をしないまま、湯張りをしていたようです。 

 こうした失敗、やっちゃうかもなぁと思ったことをやっぱりやってしまい、かえって手がかかるのですが、「できないから」「わからないから」とやらせずにいると、本人から体験の機会を奪うことになるので、我慢のしどころです。失敗したら、次にどうすればいいかを教えて体験を積ませ、それでも出来なかったら、代替手段を考えようと思っています。と、前向きに捉えてはいるものの、母のイライラと仕事は増え、気付かないうちに眉間にしわが寄ってしまうことも。そんな張り詰めた気持ちを脱力させてくれたのが、表題の「春のセミ」。もちろんこの季節、本物のセミが鳴くわけではないのですが…。

 放課後等デイサービスがある日は、デイの送迎車が自宅の近くに来ると、「もうすぐ到着するのでご準備お願いします」と電話をくださいます。以前は、母の携帯に連絡をいただいていたのですが、最近は悠平の携帯に直接電話が入ります。悠平の携帯、最初は通常の着信音だったのですが、母の知らぬ間に、悠平は自分仕様に着信音を変更していたらしく、ある朝、「ジリジリジリジリ…」と聞こえてきたがセミの鳴き声でした! 初めて聞いたときには、携帯の着信音だと思わず、あまりの季節外れに「なんだ、なんだ?」と思ったのですが、セミの鳴き声が途切れてすぐ、「はい、悠平です」と電話に出た悠平を見て、着信音であることに気が付きました。これには母もyuheipapaも脱力&大笑い。

 笑えることもやれやれと思うことも、いろいろとやってくれる悠平。中学の最終学年、一日一日を大切に、よく遊び、間違っても失敗してもいいからよく学んでほしいと思います。