魔のハッピーセット

 妻(yuheimama)です。隔週で通っている梅花女子大学大学院での療育も、残すところあと2回となりました。梅花に行った後は、いつもショッピングセンターによってトミカや小さなおもちゃを1つ買い、その後マクドナルドのポテトをおやつとして食べるのが定番コースになっていました。毎回おもちゃを買うのはいかがなものかと思いつつ、梅花に通う前からそこのショッピングセンターで売っていることを知っていたので、悠平にとっては外せないアイテムになっていました。月に2回なら動機付けとして許容しようかと思っていたのですが、先日思わぬことが起きました。

 その日もいつものように、おもちゃを買った後、マクドナルドに行きました(余談ですが、東京ではマクドナルドを「マック」、大阪では「マクド」と呼びます)。すると、ちいさなショーウインドーに飾ってあるおもちゃがオマケとしてつく「ハッピーセット」の前で固まってしまったのです。なんとその日のオマケは悠平が大好きな「Voov(ブーブ)」という車のおもちゃでした。悠平にはすでにおもちゃを買っていたのでハッピーセットは買わない旨を告げたところ、大パニック。身長130センチ弱で小学生2〜3年生に見られる男の子が大声で泣き叫ぶものですから、周囲の人たちは一様に驚いてこちらを見ています。そうした視線は決して心地よくないものの、耐性はある母。欲しいものを欲しいだけ買い与えるわけにはいかないと、「ポテトを食べるか、食べずに帰るかだよ。ハッピーセットは買いません」と何度も繰り返しましたがらちがあきません。悠平の泣き声はどんどん大きくなっていきます。抱きかかえて帰るには大きすぎる悠平。仕方なく、その日は「今日だけだよ」といって、こちらが折れました。痛恨!

 次に梅花に行く日までに「ハッピーセット対策」を考えました。そこで作ってみたのが、下の写真のカードです。ショッピングセンターに行く前に悠平に見せ、「おもちゃ+ポテト」にするか「おもちゃを買わずにハッピーセット」にするかを選ばせてみることにしました。悠平は迷わずハッピーセットを選択。そのとき、「じゃあ、おもちゃは買わないからね」と念を押し、「おもちゃ+ポテト」には悠平の手で×印をつけさせました。もしおもちゃを欲しがったときに、×印を見せて「悠くんが選んだんだよね」と確認させるためです。

 いざショッピングセンターに着くと、おもちゃ売り場には行かずに、悠平自らマクドナルドに直行。欲しかったVoovを手に入れ、ハッピーセットを頬張り大満足の悠平。本当は何も買わずにすめばそれに越したことはないのですが、2つに増えそうなお楽しみを1つに絞るために行ったスモールステップ。ハッピーセットは期間限定なので、梅花のあるあと2回、オマケの内容を事前リサーチして、悠平自身に選ばせようと思います。Voovだと思い込んでマクドナルドに行ったら別のオマケになっていて、またパニックを起こされてはたまりませんからね。