妻(yuheimama)です。悠平、高等部、そして学校生活最後となる夏休みに入りました。今年はカレンダーの関係で44日も休みがあります。長~い夏休みとはいえ、それなりに忙しくなりそうです。
【進路】
夏休みには、進路に関連した予定がいろいろと入っています。
- 進路に関わる手続き等について、自治体の担当者との相談日があります。
- 学校主催の進路見学会があり、都内の特例子会社を見学予定です。
- 2学期早々、福祉施設での現場実習の予定が入っているため、夏休み中に事前面談を行います。実習先への通所練習も数回、行う予定です。
実は悠平、1学期に予定されていた現場実習の前夜に発熱してしまい、その後、熱と咳が続いたため、実習を延期していただきました。9月には、元々予定されていた実習と、延期していただいた実習の2回が予定されており、緊張の連続となりそうです。
【放課後等デイサービス】
夏休み中、生活の柱の一つとなるのが放課後等デイサービスです。放課後デイには、悠平を小学生の時から支援してくださっている管理者の方がおり、1学期に面談を行いました。面談では、小学生の時からの成長・発達の様子を振り返り、最近の様子について情報共有し、卒業に向けての支援の在り方について話し合いました。
悠平は小学生のころ、複数ある送迎車の内、乗りたい車に乗れないと大パニックを起こしていました。そのためしばらくの間、悠平はどの車に乗るかを決めさせてもらっていました。こだわりをしっかり受け止めていただいたことで、徐々にこだわりが緩んでいったようです。今では代車の場合も含めてどの車でもOKになりました。送迎車こだわりを含め、さまざまな出来事を振り返りながら、管理者は「何もしてません。悠平さんが頑張ったんです」と言ってくださいました。悠平の状態の見極め(=アセスメント)、適切な関り、見守りがあってこその発達支援だったと感謝しています。
さらに卒業までの半年余り、どんな支援をしていくか――悠平はまだまだ一人で行動することに不安が大きく、それを一挙に解決することは難しいのですが、残された時間で「自立に向けてのステップアップ」に取り組んでいただくことにしました。その一つが「鍵」です。
以前、悠平が家の鍵を自分で開けて帰宅し、留守番することができなかったことを紹介しました(「不安解消に必要なこと」を参照ください)。自分で鍵を持ち歩くこと自体に拒否感がありましたが、鍵をしまえるファスナー付き内ポケットがあるバッグを買い、鍵をなくす不安を軽減しました。以来、外出時には悠平に鍵を持たせ、帰宅時には鍵を開けさせています。鍵を持ち歩くことには慣れましたが、帰宅時には常に親が一緒という状況です。そこで夏休み、放課後デイに行くときに鍵を持たせ、帰宅時に一人で鍵を開けて家に入る体験をさせてみようという話になりました。「いつもと違う」が苦手な自閉症の悠平には、こうしたスモール・ステップでの場面設定が有効です。
夏休み、放課後デイならではの活動を楽しみながら、課題にもチャレンジして、自立への階段を一つでも二つでも上ってほしいと思います。
【家族と】
まずは恒例の仮面ライダー映画へ行く予定です。休み中にはコロナで自粛していた、岩手へのお墓参りと親戚へのあいさつを予定しています。「僕、岩手に行きたいよ」と言っていた悠平。最後に親戚に会ったときに比べ、身長が15センチくらい伸びているでしょうか。きっと驚かれることと思います。
お手伝いや学習もコツコツと続けます。外出するときは、悠平に乗り換えアプリで予定を立てるよう、ミッションを課しています。
よく遊びよく学ぶ、充実した夏休みになるよう、サポートしていきたいと思います。