漢字学習とQOL

 妻(yuheimama)です。悠平の漢字学習が、なかなかユニークであると以前に紹介しました。

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 現在、家庭では小学2~3年生段階の漢字の読み書き練習を継続していて、学校では小学4年生段階の漢字の読み方も学習しています。読むことと書くことのどちらが難しいかといえば、書く方が難しいものです。将来的に悠平が自分で長文を書く機会は、そうそうないであろうことを考えると、書ける漢字を増やすより、読める漢字を増やした方が生活の質(クオリティ・オブ・ライフ=QOL)が向上します。そんなわけで、「書けるに越したことはないけど、読める方が優先」という学習方針です。

 鉄道好きの悠平は駅名や地名から漢字を覚え始めたので、音読みは比較的分かっていますが、訓読みが分からなかったり、送り仮名に過不足が生じることが多々あります。少しずつ繰り返し学習することで、読める漢字とできる範囲で書ける漢字を増やし、QOLの向上、生活の利便性を高めていってほしいと思います。

 

【おまけ】

「悠平らしい漢字練習」第2弾~悠平による漢字の用例を紹介します。

 

鉄道 乗:乗りかえ/終:終着えき

 

地名 勝:勝どき(東京都)/昭:昭しま(東京都)/所:所ざわ(埼玉県)/取:取手市(茨城県)/

   州:甲州街道(学校の近くの道路)

 

人名 所:所ジョージ/写:写楽

 

飲食 重:うな重/酒:ようめい酒

 

たぶん仮面ライダー 主:主役/者:うらぎり者

 

分類不能? 申:申しわけございません/助:「助けてーお父さーん」(実は絵本のセリフです)

 

→母の感想「自由だな~(笑)」

クリスマスプレゼントの前借り

 妻(yuheimama)です。8月下旬から2学期が始まり、悠平は日々、楽しそうに登校しています。9月に入ると、早くもクリスマスプレゼントを考えてソワソワ。「売り切れないうちに予約しなくちゃね」と話しかけてきました。

 今年のクリスマスプレゼントについては、6月の誕生日に仮面ライダー電王の変身ベルトをリクエストしていました。

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6月のリクエストを早々に手配してしまっては、クリスマスまでの半年間に気が変わったとき、変更がききません。そこで、「秋になってから決めよう」と話し、悠平も納得していました。そして迎えた9月。まだまだ暑いですが、暦の上では初秋。いよいよプレゼントを決める時期になりました。

 6月以降、予想通り悠平の気持ちは揺れ動き、最終的には、2017年から18年にかけて放送されていた仮面ライダービルドのスピンオフDVD「仮面ライダーグリス」(変身グッズ付き)に決定しました。悠平は2017年のクリスマスにビルドドライバー(変身ベルト)を手に入れていました。

 9月に入って注文すると早々に到着。クリスマスまで3カ月以上、待てるでしょうか。――悠平はDVDはともかく、手持ちの変身ベルトに装着できる変身グッズを開けたがりました。どうしたものかと話し合っている間に、10月にあるyuheipapaの誕生日に開けるという珍説まで飛び出し、最終的には、今、プレゼントを開けて、クリスマス当日にはプレゼントはなしでケーキだけにすることで決着がつきました。クリスマスプレゼントの前借りとでも言いましょうか。

 その日、新たな変身グッズを手にした悠平が「変身!」を連発したことは言うまでもありません。さらにDVDでは、変身シーンを何度も巻き戻しては入念にチェック。クリスマス前に飽きてしまうのではと少々、心配ではありますが、毎年さまざまな仮面ライダーグッズが売り出される中で、3年前に入手した変身ベルトを、結構長く愛用できていて、よかったな~と思っています。

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「七夕の願いごと」から1年

 妻(yuheimama)です。3週間の夏休みが早くも終盤を迎え、悠平の学校では週明けから2学期が始まります。今夏は夏休みらしいレジャーもなく、平日は自宅か放課後等デイサービスで過ごしました。日常生活が淡々と続いていくかと思われましたが、放デイからの提案で、悠平はまた一つ課題をクリアし、自信をつけることができました。

 昨年の七夕に「自分で電話をかけられますように」と願った悠平。初めは放デイの携帯を借りて練習し、その後、キッズ携帯を購入して、自分の電話を使えるようになりました。

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 これまでは、放デイからの帰宅時、悠平は送迎車から母に電話をし、母が自宅マンション近くに停車した送迎車まで迎えに出ていました。まずは、この母のお迎えをやめ、送迎車から降りた後、スタッフに付き添われて自宅玄関まで歩き、慣れたところで、車から玄関まで一人で帰ってくるようになりました。さらに帰宅後、悠平が放デイに「先ほど、到着しました」と電話で報告。これで帰宅は自己完結。残る課題は、朝となりました。

 夏休みなどの学校休業日には、朝、送迎車が迎えに来てくれます。これまでは車が自宅に近づくと、スタッフから母の携帯に電話が入り、車まで母が付き添っていました。この夏休み、放デイから提案していただいたのが、朝、スタッフが悠平に電話をし、悠平が一人で車に向かうことでした。生活習慣へのこだわりが強い悠平は、提案時、ちょっと嫌な顔をしたのですが、やってみたら「僕、できたよ!」と言わんばかりに嬉々とした表情を見せました。

 玄関から車まで1~2分の行程ですが、スモールステップで、安全に、確実に、達成することができました。提案し、支援にあたってくださった放デイの皆さんに感謝です! ついでながら、母は朝夕の送迎がなくなったことで、家での諸々の作業を中断されることがなくなり、「うわっ、楽!」と実感しています。

悠平らしい漢字練習

 妻(yuheimama)です。夏休み中、漢字の練習を継続しています。まず、新出漢字のなぞり書きをして、数回練習。次にその漢字を使った言葉を自分で考えます。例えば「安」であれば、安心、安いなど。慣れるにしたがって、悠平らしい言葉の例が飛び出してくるようになりました。 

 まず、地名です。居住する東京界隈をはじめとして、以前に住んできた関西圏や自分に馴染みのある地名類を書いています。

区:世田谷区

宮:じん宮(明治神宮のことだと思います)

根:根づ(東京下町の根津)

銀:銀かく寺

湖:びわ湖

界:しん世界(大阪の新世界!)

県:岩手県(祖父母のお墓、親戚がいます)

 

乗り物シリーズ

指:指定席

仕:でんしゃの仕事

庫:バスの車庫

港:フェリーの港

急:とっ急、急行、東急(私鉄です)

軽:軽トラック

運:運転手

客:客車

 

音楽

曲:新曲、名曲、ヒット曲

次:宮本浩次(ミュージシャンの名前です)

 

仮面ライダー

号:一号

悪:悪のかめんライダー

 

番外編

化:化けもの

血:血だらけ

 

 国語辞典を引いても、出てこないような例の数々に毎回、クスっと笑いを誘われています。好きなことをきっかけに、少しずつ、漢字を覚え、興味・関心を広げていってほしいと思います。

家族でアート鑑賞――Setagaya2020 by GAKU

 妻(yuheimama)です。新型コロナの影響で、悠平の通う特別支援学校では7月いっぱいが1学期、8月1日から23日までが夏休みとなりました。いつもなら、墓参や旅行、映画など、長期休みならではの過ごし方を満喫するところですが、今年は都県をまたぐ移動は控え、専ら自宅で過ごしています。そんな自粛生活の最中、久しぶりに家族3人で出掛け、リフレッシュする機会に恵まれました。地元の世田谷美術館区民ギャラリーで開催された自閉症のアーティスト、GAKUさんの展覧会です。 

 GAKUさんの展覧会を訪れるのは2度目。悠平に「前に世田谷美術館に観に行ったアート展、また行ってみる?」と尋ねると、「うん、行ってみるよ!」と二つ返事。以前に紹介した通り、悠平は岡本太郎先生を敬愛しているのですが(※1)、GAKUさんも岡本太郎作品に出合ってから、突然、絵を描きだしたとのこと。太郎先生の言葉を借りれば「言葉や概念では伝達不能なものを、象徴的に、直接に伝えることができるメディア」(※2)としての作品群が、彼らの心にストレートに響き、GAKUさんの作品もまた、悠平の心に響いたのかもしれません。

※1「太郎先生がやって来た」

※2出典:岡本太郎『自分の中に毒を持て』 

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 GAKUさんの作品の多くは抽象画ですが、とても愛らしい動物シリーズも人気です。全体に明るくはっきりした色使いが魅力で、観ているととてもハッピーな気分になれます。前回よりもラインが力強く、洗練されたように感じられ、自信が表れているのかな、と感じました。実はGAKUさん、世田谷美術館での展覧会に先立つ3月、ニューヨークでも個展を開催。バッグで有名なLeSportsac(レスポートサック)とのコラボも決定したとのこと! 現在19歳、さらなる活躍が期待されます(byGAKUホームページ:http://bygaku.com/)。

  GAKUさんのお父様は、以前にブックレビューした『療育なんかいらない!』の著者、佐藤典雅さんです。療育をやらないと宣言し、いろいろと試してGAKUさんの得意分野を見出し、その活動を驚くべき行動力でサポートし続けていらっしゃいます。あるがままの子どもを受け入れ、尊重し、全力サポートする姿勢に共感を覚えます。

  さて、悠平はお土産に作品をプリントしたTシャツをリクエスト。おまけとして作品をあしらったマグネット等もいただいて、大満足で帰宅しました。来年か再来年、悠平の背がさらに伸びて、Tシャツが着られなくなった暁には、そのTシャツ、母が着ようと決めています。

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世界征服の野望

 妻(yuheimama)です。悠平は6月に誕生日を迎え、14歳になりました。誕生日のプレゼントは本人からリクエストがあったCDと母が選んだ鉄道本です。 

IM A SINGER VOL. 2(通常盤)

IM A SINGER VOL. 2(通常盤)

  • アーティスト:Toshl
  • 発売日: 2019/12/04
  • メディア: CD
 

 

JR私鉄全線地図でよくわかる鉄道大百科 (こども絵本)

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  • 発売日: 2020/06/17
  • メディア: 単行本
 

  悠平、本を見て「お~!」と喜び、CDを聞いて、上機嫌。そして、「じゃあ、クリスマスのプレゼントは電王のベルト!」と、早くも半年後のプレゼントを要求してきました。電王とは2007~2008年に放送されていた仮面ライダーです。なぜ今、電王?

 わが家で加入しているBSのWOWOW。休校時期に合わせてかどうかは分かりませんが、4月から劇場版平成仮面ライダー44作品を大特集。悠平はせっせと録画予約しては、毎晩のように何がしかのライダー映画を観ています。中でも電王は、続編なのかスピンオフなのか作品数が多く、チラ見しかしていない母は登場人物の相関関係や誰が何に変身するのかついていけない状態です。

  電王以外にも、なぜか暴れん坊将軍と共演している作品や、どこからともなく昭和ライダーが登場して一緒に戦う作品など、驚きのバリエーション。悪役もさまざまな名前とスタイルで登場しますが、やはり王道はショッカー。時々、「おやすみ」と言って自室に入った悠平の部屋から、「世界征服、イー! イーイー!」と甲高い声が聞こえてきます(笑)。

  現在の『仮面ライダーゼロワン』は、新型コロナ感染拡大防止のため、一時期撮影が休止し、最近ようやく新エピソードを放送。毎年夏休みには映画も公開されていたのですが、公式ホームページによると公開延期とのこと。残念ではありますが、悠平も状況を理解できているので、安心して観に行ける日がくることを願っています。電王ベルトとゼロワンベルト、この先、どちらを欲しがるでしょうか…?

休校明け、母の目が点になったこと

 妻(yuheimama)です。休校中、悠平は継続的に算数の文章題に取り組んできました。足し算の文章題に始まり、足し算と引き算の文章題を混在させたもの、さらには掛け算、割り算の文章題を混在させたものに3カ月かけてレベルアップ。スモールステップで、集中的に取り組んだ甲斐があり、学校が始まるころには、足し算、引き算、掛け算、割り算を混在させた文章題プリントを、ほぼ解けるようになっていました。ところが…。

 休校明け、連絡帳に思いもよらぬことが書かれていました。「足し算、引き算、掛け算の文章題に取り組みましたが、立式できませんでした」。えっ、嘘! 信じられない、信じたくないとの思いで、家庭学習のときに最も簡単な足し算と引き算だけの文章題に取り組んでみたら、本当にできなくなっていました。もう、目が点です。思わず、「よく読んだ? この問題、前に悠くん、正解できてたよ!」と、強い調子で迫ってしまいました。

 その後も数日、数回にわたって基礎的なプリントで復習しましたが、改善が見られませんでした。なぜ、できなくなってしまったのか? 悠平の間違い方にはある傾向が見られるような気がしてきました。例えば、一度、足し算と引き算の文章題を混ぜたプリントをやると、次に掛け算の文章題が混在したプリントをやっても、足し算と引き算だけで解こうとして間違えます。続いて、「今日は掛け算の問題もあるよ」と声掛けしてから始めると、掛け算を使う問題を探して正答できるようになります。要は、一題一題、しっかりと問題の意味を考えずに、前にやったパターンで対応しようとしているようなのです。休校中に難易度を上げた問題が解けるようになったのも、間違えた後に同じプリントを使って復習を繰り返したことで、出題のパターンを覚えていたのかもしれません。そこで連絡帳に母の見立てを書いたところ、先生も「私もそう思います」とのコメント。最近は、掛け算の立式の後、その意味を図解する作業を加えて、確認していただいています。

 思い起こせば、繰り上がりの足し算を学習したときも、一問目に繰り上がりがあると、繰り上がりのない足し算が混在していても全て繰り上げてしまうなど、意味を考えないでパターンで対応して間違えることが度々ありました。それに気づいて、いろいろなパターンの問題を混在させ、判断力を鍛えてきたつもりでいたのですが、問題を解くための方法・手段である計算力を鍛えているうちに、そもそもの問題の意味が抜け落ちていたのです。トホホ…。

 似たようなことが生活面でも見受けられます。悠平に掃除を任せると、汚れが残っていても、本人的には言われた手順で掃除をしたので気にせず終了。交差点を渡るときも、首だけふって必ずしも左右の確認をしていなかったり。ここでもまた、方法は正しくても、行為の目的・意味が抜け落ちてしまうのです。

 何事もスモールステップで一つずつ積み上げて理解を促したり、できることを増やしてきたつもりだったので、「意味が抜け落ちる」とは思いもよりませんでした。一人でできることが増えてきたこの1~2年、学習でも生活でも意味抜け現象が特に目立つようになりました。関係性の把握や論理的思考が難しいという自閉症の特性が、こういうところにも表れているのだなぁと妙に納得しながら、方法と意味がばらけないように定着を図らねば…と思うのでありました。