悠平ライダー登場

 ことし6月の悠平の誕生日の際、プレゼントは自転車にしようか、と妻と話していました。しかし、方針を変更。遅まきながら今日、ラングス社製の「ワイバイク」が届きました。ひとことで言えば「ペダルのない、三輪車と自転車の中間乗り物」というところでしょうか。ラングス社のサイトによれば「遊びながらバランス感覚が身に付くYバイク!従来の三輪車や自転車とは違う、新感覚のバランスバイク。後輪が二輪なので転倒しにくく安定しています。また補助輪がないことで、無意識に体重移動を行い、自然とバランス感覚が身に付きます。Yバイクがあれば自転車への移行もスムーズです。また制限体重は100kgなので大人はもちろん、親子や兄弟での二人乗りも楽しめます!」とのことです。
 ※ラングス社のサイト
 http://www.rangsjapan.co.jp/s_item1.html

 世田谷区の総合福祉センター「さくらポート」で受けている療育プログラムの中で、悠平は筋力や握力が弱く、姿勢をまっすぐに保ったり、体全体のバランスを取るのに難があることを指摘されました。わたしや妻にも思い当たる節はいくつもあります。例えば食事の際、食べるのに熱中していると、だんだん姿勢が崩れて足をイスの上に上げたり。「悠くん、足を下ろそう」と声を掛けると、すぐに足を下ろしますが、しばらくするとまた…。外出中も、デパートやスーパーでの買い物となると、人の多さや色とりどりのたくさんの商品に目を奪われるのか、しばしば体がぐにゃぐにゃとなって、手を引いて歩かせるのもひと苦労です。たぶん今のままでは自転車はこげないでしょうし、自転車の前に何か、悠平自身が楽しみながらバランス感覚を鍛えることができるトレーニング器具はないかと、妻があれこれ探して見つけたのがこのワイバイクです。
 夕方、自宅に届いた箱をさっそく開けると、悠平は大喜び。「バイク、バイク」と言いながら、リビングから廊下へ、リビングに戻って今度はキッチンへと、家の中をニコニコしながら乗り回しました。一緒に妻が注文したヘルメットも似合っており、なかなかさまになっています。この週末にかけて東京はあいにくの雨のようですが、来週以降、晴れれば外に出て思う存分、遊ばせようと思います。バランス感覚を鍛えたところで、次は自転車でしょうか。
 発達障害に対しては、言葉の遅れや社会性の欠如、独自のこだわりとそれが達成できないときのパニックなどが目を引くことから、心理的な側面を重視しがちですが、実は脳の機能の不全から来る身体的な側面、感覚の不統合や運動能力の未熟さが様々な社会的不適合を引き起こす要因として軽視できないことが、わたしも妻も分かってきました。このことについては後日、あらためて書きたいと思いますが、悠平なりの発達を促してやるのに、楽しみながら体を動かす工夫を日常生活に取り入れていきたいと考えています。