読書の秋に先駆けて

妻(yuheimama)です。ここ数日、秋雨前線の影響か、だいぶ涼しくなったように感じます。そこで、読書の秋に先駆けて、夏休みを中心にここ数カ月で読み聞かせた絵本の中から、悠平が大いにハマった3冊を紹介したいと思います。

まずは『さばくのくいしんぼ』。旅の少年が砂漠に住む悪魔に遭遇すると、思いもよらぬ展開が……。読んでいた母もビックリのストーリー展開に、悠平は爆笑でした。

さばくのくいしんぼ

さばくのくいしんぼ

次は『どろんここぶた』。どろんこが大好きなこぶたが、おばさんに掃除をされて家出してしまいます。どろんこを探して、どろんこ浴(?)ができたと思ったら、なんとそこはセメントでした。 セメントが固まり、身動きできなくなったところで、探しに来たおじさんとおばさんに助けられます。ページ数は多めですが、文章はコンパクトなので、飽きずに楽しめました。

どろんここぶた (ミセスこどもの本)

どろんここぶた (ミセスこどもの本)

最後は日本の昔ばなしから『ずいとんさん』。お寺の小僧・ずいとんさんが留守番をしていると、キツネがいたずらを仕掛けてきます。本堂には、本物のご本尊とキツネの化けた偽本尊が。ずいとんさんの見事な機転で、偽本尊を見破ります。

ずいとんさん―日本の昔話 (こどものとも傑作集)

ずいとんさん―日本の昔話 (こどものとも傑作集)

悠平の反応を見ていると、ハマる絵本には共通点があります。それはストーリー展開が明快で、絵を見て状況変化がはっきり分かること。登場人物の気持ちの変化や、余韻を感じさせる内容は、ピンとこないようです。日常的に全体の理解力は向上しているものの、相手の立場や状況を想像することに困難があることを反映しているのだと思います。対象年齢が高い絵本や、童話・児童文学では、目に見えない心の在りよう――勇気、正直、思いやりなど――をテーマにしているものが多いのではないかと思います。そうした領域の作品を楽しみ、感じ、考えられるようになるのか? それは長い目で見ていくことにして、今はたっぷり面白い絵本を堪能させたいと思います。この秋も絵本探しの旅は続きます。