夏休み2017 その3

 yuheipapaです。絵日記風の夏休みの記録の続きです。

 ▼yuheipapa青春の電車

 夏休み最後の日曜日は、悠平と群馬県まで足を伸ばし、上毛電鉄上毛電気鉄道)のファン感謝イベントを見学しました。

 上毛電鉄前橋市中央前橋駅桐生市西桐生駅を結ぶ25・4キロのローカル私鉄です。現在、走っている700形電車は、かつて東京の京王・井の頭線を走っていた3000系を改造したものです。3000系は全体が銀色のステンレス製で、運転席付近の前面は色鮮やかな繊維強化プラスチック(FRP)。編成ごとに7色あり、レインボーカラーと呼ばれていました。実は私が大学に入って上京し、東京で最初に住んだのが井の頭線の沿線でした。毎日乗っていた懐かしい電車が、今は上毛電鉄で活躍しているのを知って、いつか訪ねたいと思っていました。

※参考 京王3000系電車 - Wikipedia

    上毛電気鉄道サイト

 早起きして新幹線で高崎へ。在来線に乗り換えて両毛線前橋駅で下車。徒歩10分ほどで中央前橋駅に着きました。見た目は井の頭線時代のままの700形が入線していました。前面の色合いは、かつてと微妙に変わっているようですが、懐かしい。

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  イベント会場の車両基地がある大胡駅まで20分ほど。乗った車両はおそらく、大学生だったわたしが実際に乗っていたうちのどれかでしょう。乗り心地も当時のままのように感じました。30年以上も前の記憶の中にしかなかった電車に再び、しかも悠平と一緒に乗っていることが不思議な気もしました。悠平に「この電車にお父さんは大学生の時に毎日乗っていたんだよ」と話しましたが、当たり前のことながら、悠平には何の感慨もないようでした。

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 イベント会場では、悠平はまずミニ電車へ。早い時間に着いたので混雑もなく、満足そうでした。展示車両をじっくり見て回り、昼食はこの車両基地でイベントを開催するときにだけ販売するという限定品の「車庫弁」を購入。豚ヒレ肉のソースカツが二切れと豚焼肉がご飯の上に載っています。ソースカツ丼群馬県内でよく見かける名物料理で、その弁当版。悠平も残さず食べました。

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 会場のすぐそばには短い鉄橋もあって、撮り鉄も楽しみました。この日はイベントに合わせた特別運行として、1928(昭和3)年製造という年代モノのデハ101号車も走っていました。

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 イベントの見学を終えて、大胡駅から終点の西桐生駅まで上毛電鉄の電車に乗りました。やってきたのは前面にクジラのラッピングが施された「水族館電車」です。車内に入ってびっくり。天井は海の中を思わせる鮮やかなブルーで、クジラやイルカ、サメやマグロ、エイ、アジにペンギンやフラミンゴまで、たくさん泳いでいます描かれています。海のない群馬県のちょっとした水族館。悠平も楽しそうでした。

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 桐生の街には、ノコギリの歯のようなギザギザの屋根を持つ工場跡の建物が随所に残ります。太陽光を多く採り入れるための工夫とのことです。街を歩いていて時折、目にしたのが桐生市出身の篠原涼子さんをモデルにした街の観光ポスター。女性誌の表紙のようで、ちょっとよそでは見ない斬新さです。同じデザインの表紙の観光パンフレットもありました。 

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 わたしにとっては懐かしい電車に青春の日々を思い出すミニトリップでしたが、悠平に何が一番楽しかったか聞いたところ「上毛電鉄のミニ電車!」とのことでした。