悠平の新たな心配事

 yuheipapaです。
 悠平は幼児のころから、心配事が絶えません。こだわりの強さの裏返しです。
 小学生から中学生にかけては、スクールバスで通学していました。バス停までの送り、帰宅時の迎えが必要だったのですが、もっぱらyuheimamaの役割でした。わたしが代わりに行こうとすると、頑として拒否。yuheimamaの体調が悪い時など、仕方がなく、悠平が学校を休んだことまでありました。あの当時は、yuheimamaがちょっとつらそうな表情を見せると、悠平は心配そうな顔で「大丈夫?」と尋ねていました。母親の体調が心配というよりも、翌日、バス停までわたしと一緒に行かなければならないのではないかと、心配でたまらなかったのです。yuheimamaが熱を出していてもお構いなしで、わたしが「お母さんはつらいんだよ。かわいそうだと思わない?」と尋ねても、「思わない」ときっぱり。わたしもyuheimamaも笑うしかありませんでした。

 ※以前の記事、「悠平の心配事」もお読みいただければうれしいです。
 わたしは3年半前に勤務先のマスメディア企業をいったん定年退職し、現在は延長雇用で働いています。役職もなくなって、たまには年休を取得してのんびり過ごす時間も持ちたいと思うようになりました。ところが、悠平にとっては、わたしはあくまでも平日は家にいてはいけないキャラクターです。小学生のころ、事情があって平日に家にいると、学校から帰ってきた悠平がいきなり「いやあ!」と泣き出したこともありました。
 成長するにつれて、悠平も随分と感情をコントロールできるようになり、前もって「明日はお父さんは家にいるよ」と伝えると、嫌そうな顔を見せながらも「分かった」と、我慢できるようになってきました。
 でもやっぱり、嫌なものは嫌なようです。
 年休は翌年度に持ち越せる日数に限りがあります。年度内に取得しなければもったいないと思って、ことしの年明け以降はちょくちょくと取得するようになりました。その都度、悠平には事前に知らせていたのですが、これが新たな心配事になっているようです。
 出勤した日は夕方、帰宅前に「帰るコール」をするのが、わが家では習慣になっています。Yuheimamaによると、家でわたしとの会話を終えて受話器を置いたとたんに、悠平が「お父さん、年休のこと何か言ってた?」と確認するようになったというのです。そうか、心配でたまらないんだな。またも、笑うしかありません。
 いずれ、そう遠くないうちに、今の勤務先の延長雇用も終了します。その後も、別の仕事に就いて働き続ければ、悠平の心配も軽減するのかもしれませんが、毎日家で過ごすことになったら、悠平は我慢できるでしょうか。悠平は今のところ、わたしはずっと外で働き続けると思っているはずです。「いや、そうじゃないよ、あと何年かたったら、仕事を辞めて家にずっといるかもしれないよ」などと言おうものなら、さらに心配事が増すことになりそうです。折り合いを探っていくしかないのですが、親の悩みも絶えません。