フォトグラファー悠平

 妻(yuheimama)です。悠平はパソコンやテレビのリモコンなど、機械操作に興味があるらしく、私たち夫婦が使っているデジカメもいじりたがります。先日は、自らデジカメをケースから取り出し、プラレールの本を開いて「新幹線!」と言いながら、ピンぼけながら新幹線のページを写真に収めていました。
 それを見て、以前に言葉をほとんど話さない知的障害のある自閉症の青年が写真展を開いたという新聞記事を思い出しました。記事には、彼は「自分の好きなものしかシャッターを切らない」とあり、お母さんが彼の撮った写真を「何が好きで何を見ているのか、言葉の代わりに息子の内面を知ることができるたった一つの手段」と語っていたことが書かれていました(朝日新聞)。

 映画『レインマン』でも、自閉症のレイモンドが行く先々で写真を撮っていました。そこで、悠平の言葉にならない心を知る手掛かりになればと、悠平専用のデジカメの購入を検討することにしました。タイミングよく新聞で、子どもにも使いやすいデジカメがニコンから3月末に発売されることを知りました。このカメラは落としても壊れにくく、水に強く、表示が大きく分かりやすいのが特徴です。色は白、青、ピンクの3色で、悠平に「どれがいい?」と聞いたところ、「青」と言ったので青を購入。首からかけられるようにストラップも付け、お名前シールに「ゆうへい」と書いてはりつけました。

 悠平は自分専用のカメラにニコニコ。早速いじり始めました。今のところカメラを持つときにレンズに指を掛けてしまって指がぼんやり写りこんでしまうことが多いのですが、パソコンの使い方をあっという間に覚えたように、早晩使い方をマスターすると思います。悠平がどんな写真を撮るのか今から楽しみです。「作品」が撮れたらブログでも公開したいと思います!