違いの分かる男

妻(yuheimama)です。ずいぶん前に「自閉症の人たちはマズイ物は絶対食べません。最高のグルメです。」という新聞記事を紹介しました(「「自閉症の人はマズイ物は食べない」〜偏食考」を参照ください)。今は学校給食での食育のおかげで、偏食から好き嫌いレベルになった悠平ですが、まだまだ食べ物に対するハードルは高いようです。

少し前に、炊飯用の土鍋と秋田杉を使ったおひつを買いました。少量のご飯を炊くときは、0.5合から炊ける炊飯器を使用しているのですが、2合、3合とまとまった量を炊くときには土鍋で炊くようになりました。土鍋で炊くと、炊飯器に比べ「お米が立つ」という食感が、よりはっきりと得られます。さらにそれをおひつに入れておくと、ほのかに杉の香りがうつって、何とも言えないおいしさになると私には感じられました。さて、悠平の反応はいかに?

HARIO ( ハリオ ) フタ が ガラス の 萬古焼 土鍋 ご飯釜 N 3合 GN-200B

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初めて悠平にこのご飯を出したとき、一口食べると「これは何ですか?」と聞いてきました。味と香りの違いに気付いたようです。「白ご飯だよ」と言うと、黙々と食べ始めました。また、あるときにはひたすら土鍋ご飯を食べながら「おいしい」と一言。悠平、違いの分かる男です!

前回、yuheipapaが書いたように、うつ病で通院中の私には、これまで家事と療育の両方を十分にこなせるだけの気力・体力がありませんでした(「特別なハンバーグ」を参照ください)。そのため家庭では、yuheipapaの理解のもと、まずは早期療育、次にできる範囲で家事という優先順位で取り組んできました。この春、東京に戻って生活が落ち着いたこともあり、体調の波はまだあるものの、料理の幅が広がってきました。先日は2度目の「おかあさんハンバーグ」を作り、悠平から「ハンバーグ、おかわり」の声があがりました! 違いの分かる男・悠平に満足してもらえるよう、これからもおいしいご飯を作っていきたいと思います。