スクールバスこだわりの軽減

  妻(yuheimama)です。いつもと違うことが苦手な悠平には、生活習慣と乗り物への強いこだわりがあります。中でも、生活習慣こだわりと乗り物こだわりが合体したスクールバスへのこだわりは最強です。

 小1、バス停でいつもはお母さんが送ってくるお子さんの付き添いが、お父さんだったことでパニック。小3、夏休みにプール登校しようとしたものの、学校休業日にスクールバスが現れたらパニック。バス停の近くに路上駐車している車があったために、スクールバスの乗車位置がずれるとパニック。バス停への送迎は母でなければならないこだわり。また、バス乗車には一番乗りこだわりがあるために、いつも定刻の20分前にバス停に着いています。

 こうしたこだわり、難攻不落かと思われていましたが、毎朝の経験、家庭-学校-放課後等デイサービスの連携による働きかけによって、少しずつ改善してきました。お友達に関してはどなたが付き添ってきても問題なし。プール登校も、自分で「この前はパニックになったから、今日は頑張る」と、涙をこらえて小3の内に克服しました(2015年「パニック・コントロール」を参照ください)。乗車位置に関しては、放デイの送迎車にもこだわりがあったのですが、中1のときに大騒ぎして学校の先生と放デイスタッフに車中に押し込まれ(?)、以来、スクールバスにも対応できるようになりました。残るは一番乗りこだわりです。

 下校時のこだわりならば、多少の荒療治もありなのですが、登校時の場合、バスに乗れないと学校に行けなくなるため、母も慎重に考えてきました。そんなある日、小学生のお子さんが、ひょいっと悠平を追い越してバスに乗車したことがあり、母は「まずい!」と思ったものの、悠平は騒がずに乗車することができました。帰宅後に、「朝、○○君が先に乗っても大丈夫だったね。また、先に乗せてあげられる?」と尋ねると、「まぁ、たぶん、大丈夫だと思う」と渋々ながら答えていました。担任にもそうしたことを伝えたところ、最近、先生方が悠平に話をしてくださり、ついに一番でも二番でも、問題なく乗車できるようになりました。スクールバスに乗り始めて9年目! なんと長い年月がかかったことか…と思う半面、卒業前に克服できてよかったとしみじみ思いました。悠平自身も苦手だったことができるようになり、自信につながっているのではないかと思います。バス停への送りは、やはり母でなければ嫌なようですが、母の発熱時など、緊急事態には父でも対応できるようになりました。

 こだわりを守ることは本人にとって安心なことなのだろうと思う一方、こだわりを崩して適応力を上げることによって行動の自由度が上がり、生活が楽になるのではないかと思います。日々の積み重ねとあきらめない働きかけの大切さを改めて感じる中3の秋です。

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