トイレ掃除をしない家!?

 妻(yuheimama)です。先日悠平が、家庭科の授業で使ったペーパーを持ち帰りました。ペーパーには全部で19項目の家事が書かれ、それぞれの家事を家庭内でどれくらいの頻度で誰が担当しているかを学校で書き込んでいました。「朝ご飯を作る」は「毎日/母」、「ゴミ出し」は「たまに/自分、母、父」といった具合です。正確に記入しているな~と感心しながら目を通していたのですが、「トイレの掃除」については「やっていない」と書かれていたので、驚いてしまいました。なぜ?

 我が家のトイレ、もちろん掃除はしているのですが、悠平はこれまで母がトイレ掃除をしているところを見たことがなかったのだろうと思いました。自閉症には想像することに困難があり、「見えないものはない」と捉えてしまいがちなのです。

 「悠くんが見てないだけで、お母さん、トイレ掃除しているんだよ」と言うと、「あ~、ごめん、ごめん」と答えた悠平。掃除機をかけると部屋がきれいになることは見て分かっているだろうに、トイレは何もしなくてもきれいなままだと思っていたのだろうかと思ったり、悠平は洗い物など、手順通りに洗えば汚れが落ちていなくてもおしまいにしてしまうので、掃除の目的や意味をやっぱり今一つ理解していないのだなぁなどと考えてしまいました。

 ともあれ、今回のチェックリストで、家事に対する悠平の認識や経験を再確認。学校からの宿題では、未経験の家事にチャレンジすることになり、洗濯物を干すことにしました。ハンガーにポロシャツをかけるのも、肩のラインを崩さないよう、手本や声がけが必要でしたが、何着もこなすうちに上達してきました。「またお手伝いしてくれる?」と尋ねると、「うん、いいよ~」との返事。高等部のうちに、トイレ掃除もできるようになるかな?…少しずつ、教えていこうと思いました。