イケメン目指して美容院デビュー

 妻(yuheimama)です。中学生になり、悠平、美容院デビューしました。また一つ、社会参加(?)できました。

 自閉症・発達障害のあるお子さんは、感覚過敏や多動があり、慣れない場所や人が苦手であるため、外での散髪が難しい場合があります。悠平もこれまで、テレビを見せながら10分程度でなんとかかんとか私がカットをしてきました。今回、中学生になったのを機に、お店でのカットにトライです。

 まず、以前から悠平が自閉症であることを話していた、私の行きつけの美容院に相談してみました。悠平を連れてシャンプーを買いに行ったこともあって、悠平にとっては見慣れた場所でもあります。美容院でのカットにあたって、シャンプー台は姿勢が変わって不安に感じるかもしれないので初回はカットのみにする、飽きてくると途中で「あと何分?」「終わりにしたい」など大きい声で言い出すことが予想される、といったことを伝えました。美容師さんからは、はさみを使っているときに急に動くと危ないので、それがなければ大丈夫だと思うとお返事をいただきました。

 迎えた当日。悠平には、事前にイラストを描いてカットの過程を知らせ、はさみを使っているときに急に動くと危ないので、できるだけ動かないようにと伝えました。

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 美容院には3席ありますが、予約した時間帯は悠平のみに対応をしてくださいました。はじめは悠平も美容師さんも緊張気味でしたが、途中から会話が始まり、ドライヤーを使ったときに悠平が「気持ちいいです!」と言って、大爆笑。後半、悠平が「あと何分?」「早く帰りたいよ~」と言い出した時には、美容師さんが「イケメンになるには時間がかかるんだよ」「かっこよくなって中学校行きたいでしょ?」等、応じてくださり、30分ほどのカット時間を和やかに過ごすことができました。最後に私が会計をしていると、悠平と美容師さんは立ち話。帰り際には元気に「ありがとうございました!」とあいさつすることができました。

 実は当初、yuheipapaが理髪店に連れていくことを検討していました。yuheipapaが通っている理髪店は、混雑することが多く、ネットで「福祉理容」に対応しているほかの理髪店も検索してみましたが、多くは高齢者や身体障害のある方へのサービスのように思え、踏み出せずにいました。ママ友たちに聞いたところ、短時間でカットしてくれるいわゆる1000円カットを利用しているお子さんや、幼児期から同じ美容師さんにお願いしているお子さんなど、お子さんのタイプに合わせてそれぞれに工夫していました。悠平の場合、簡単な会話ができるようになってから、個別対応してくれる美容院にお願いできてよかったと思います。

 悠平がカットしてもらえるようになったと同時に、地域に悠平の理解者がまた一人増えたことを、感謝と共にとてもうれしく思いました。