ことしもお正月は七福神めぐり

yuheipapaです。
昨年のお正月と同じく、今年も悠平と一緒の「父子乗り鉄と巡礼」の手始めに、七福神めぐりに出掛けました。
※参考過去記事
「今年最初の巡礼は七福神」=2015年1月3日
 http://d.hatena.ne.jp/yuheipapa/20150103/1420257647

昨年は七福神のご神像を集めて乗せた宝船を悠平がとても喜びました。今年はどこの七福神を回るか、悠平と相談しながら、やはり宝船があるのがいいだろうと思い、東京・品川区の東海七福神にしました。
午前中はまず獅子舞を見に北区の旧古河庭園へ。これも昨年、初めて試したお正月行事です。悠平は笛と太鼓のお囃子に合わせて、その場で楽しそうにリズムを取って踊ります。舞が終わると、あらかじめポチ袋に入れて用意していたご祝儀を持って、獅子の口へ。昨年、ほかのお客さんがやっているのを見て、今年は真似してみました。お礼に獅子がパクんと頭をくわえてくれます。これで今年1年は元気に過ごせるでしょう。江戸の粋なお正月気分を満喫しました。
 
昼食後、JRで品川駅に出て京浜急行に乗り換え、品川から二つ目の新馬場(しんばんば)駅で下車。駅からすぐの品川神社から、東海七福神のスタートです。「東海」と言っても、東海道を延々と下るわけではなく、旧東海道品川宿を中心に、七つの社寺をめぐるコースです。品川宿はJR品川駅よりずっと南にありました。
品川神社は「東京10社」と呼ばれる格式の高い神社の一つとあって、七福神めぐり以外の参拝客も多く、お参りまでに行列に並んで20分ほどかかったでしょうか。ここで色紙と宝船と大黒様のご神像を買い、その後、六つの社寺をめぐりながら色紙に朱印を押してもらい、ご神像を一つずつ購入していきます。色紙1000円、宝船900円、ご神像一体300円ですので、しめて4000円。色紙に押す朱印が無料なのは、うれしい驚きでした。
悠平の関心はご神像。一つ購入するたびに悠平「これは何?」、わたし「布袋さまです」、悠平「写真を撮る!」というようなやり取りがあって、一体ずつ、色紙に乗せて写真を撮りました。
 
七社寺のうち最初の四つは新馬場駅周辺に固まっているのですが、ほかの三つは旧東海道沿いに少し距離があります。並行する京浜急行線の駅で言えば、新馬場〜青物横丁〜鮫洲〜立会川〜大森海岸の区間ですが、鉄道営業距離でも3・4キロ。西国観音や坂東観音の巡礼で鍛えた悠平にとっては、平地のこれくらいの距離はどうということもありません。
途中、立会川の駅近くには坂本龍馬の像が。幕末のころ、土佐藩の江戸下屋敷がこの辺りにあり、龍馬はそこから浦賀へ黒船を見に行った、というような説明が書かれていました。
またコースの終点近くには、鈴ケ森刑場の跡も。江戸時代には、江戸の北の入口の日光街道沿いに設置されていた小塚原刑場と、南の入口の東海道沿いに設置されていた鈴ケ森刑場と、江戸には2カ所の刑場があり、鈴ケ森で刑死した著名人(?)には八百屋お七らがいるとのこと。ぶらぶら歩きながら歴史の勉強にもなりますが、悠平にはちょっと難しかったようです。
 
さて、歩くことには強い悠平ですが、最近は行列が苦手になってきているようです。
東海七福神には四つの神社、三つの寺院があるのですが、寺院はほとんど待つことなく参拝できるのに対して、神社はどこも行列でした。おそらく「初詣は寺院よりも神社」という人が圧倒的に多くて、神社には七福神以外の参拝客が多く来るからでしょう。前述の品川神社をはじめ、四つの神社ではいずれも早いところで10分、長いところでは30分近く並んだでしょうか。悠平は自閉児の特徴として、思ったことがすぐに言葉になって出ます。行列に並んで5分もたたないうちに「遅いね」と口にし「あと何番目?」と聞いてきます。わたしが「自分で数えてごらん」と言うと、背伸びして前の方を見ながら指で数えようとしますが、すぐに「分からない」と断念。「お父さんにも分からないなあ」とわたしが答えて、いったんやり取りは終わりになりますが、すぐに3分もたたないうちに「あと何番目?」と。以下、繰り返しでした。
悠平は幼児のころは、行列にも黙って並び、yuheimamaと「この子は待つことには強いのかもしれない」などと話していたのですが、成長とともに時間の感覚も発達してきたのかもしれません。
 
7カ所すべてをめぐり終えるのに3時間半ほどかかりました。家に帰ってさっそく宝船を組み立て、昨年の下谷七福神の宝船と並べて飾りました。悠平は「宝船1号と2号だ!」と満足そうでした。ウオーキングを兼ねた七福神めぐりは、お正月のわたしと悠平の恒例行事になりそうです。