成長の記録~霊場巡り270カ所の御朱印

 yuheipapaです。
 休日の悠平との乗り鉄と寺社巡りのお出かけは今も続いています。先日は東京都内を中心にした「御府内八十八カ所」の巡礼を4年かけてようやく終えました。弘法大師空海のゆかりで知られる四国八十八カ所を、江戸=御府内の真言宗寺院に重ねた「写し霊場」と呼ばれる巡礼霊場です。江戸期の開創と伝えられ、四国までは行けない江戸庶民の巡礼でにぎわったことと思います。
 この霊場巡りを始めたのはまだ平成のころ、2018年の秋でした。大半の寺院が東京都心部にあるとはいえ、何せ数が多いのと、コロナ禍で外出が思うに任せない時期が続いたことで、思いのほか時間がかかりました。小学生だった悠平は4年を経て今は高校生です。手元にある88枚の御朱印を一枚一枚手にして思うのは、やはり悠平の成長ぶりです。

 

 2人で寺社巡りを始めたのは11年前。わたしの転勤で、家族3人で大阪に住んでいた時でした。せっかく関西にいるのだから、歴史の詰まった寺社をなるべく多く見ておきたい、悠平にも見せておきたい、ということと、わたしが悠平を連れ出すことで、その間はyuheimamaが休息できるように、との二つの目的がありました。悠平は悠平で、関西のいろいろな私鉄の電車に乗れることがうれしかったようです。
 東京に戻ってからもしばらくは、わたしが行き先と経路を決めると、悠平は喜んで付いてきていました。小学校の高学年ぐらいから、乗りたい路線を自分で考えるようになり、「今日は、まだ乗っていない〇〇線がいい」と希望を言うようになりました。さらに最近では、週末は自分なりの予定を考えているようで、例えば金曜日にわたしが「お出かけは明日にしようか」と言っても「いや、明後日がいい」と、主張するようになっています。週末の予定といっても、土日のうち1日はわたしとの外出、もう1日は思う存分パソコンをいじること、という程度ですが、それでも、休日の過ごし方を自分で考えるようになったのだなあと、感慨を覚えます。
 悠平も高校を卒業すれば、社会の一員としての居場所を見出していかなければなりません。そこまでは何とか手伝ってやりたいと思いますが、いずれは必ず、わたしやyuheimamaがいなくなる時が来ます。その時、自分の時間の過ごし方を自分が決めることができるかできないかには、大きな違いがあります。これからは、悠平の自主性を尊重し、伸ばしてやることが必要なのだと思います。

 思い立って、これまで悠平と一緒に巡った霊場の御朱印帳を並べてみました。西国三十三観音、坂東三十三観音、秩父三十四観音で、この三つを合わせて「日本百観音」です。ほかに関東三十六不動、武蔵野三十三観音、そして御府内八十八カ所。規模は小さいのですが、鎌倉十三佛参りも加えました。巡った寺院はこれだけで計270カ所。ほかにもたくさんの寺院、神社にお参りしました。これらの御朱印帳は、そのまま悠平の成長の記録です。これから自分の道を歩む悠平を、神仏も見守ってくださると思います。

 本年も多くの方にこのブログを読んでいただきました。ありがとうございました。