模範解答ではないけれど

 妻(yuheimama)です。一斉休校で始まった3月、悠平は下旬に差し掛かると「総理が(いいって)言えば、学校行ける?」とやや不安げに口にして、国会中継を観ていました。修了式の日には久しぶりに登校し、「楽しかったよ~!」と帰ってきました。

 修了式後は春休みとはいえ、休校中と変わらぬ日常。家庭学習も継続しています。東京都では、教育委員会がインターネットでダウンロードできる「東京ベーシック・ドリル」を公開。試しにこちらのドリルも利用してみました。

国語:つぎの文の( )にあてはまることばを、あとの[ ]からえらび、かきましょう。
①( )なおきくんは、うそをつくことができなかった。
②先生は、ないているぼくに( )ことばをかけてくれた。
③( )おまわりさんが、ていねいに道を教えてくれた。
④ぼくのゆめは、なにごとにもおそれない( )しょうぼうしになることだ。
[しんせつな  しょうじきな  ゆうきのある  あたたかい]

 模範解答であれば、①しょうじきな、②あたたかい、③しんせつな、④ゆうきのある、となりますが、悠平の解答はコチラ↓
①(ゆうきのある)なおきくんは、うそをつくことができなかった。
②先生は、ないているぼくに(しんせつな)ことばをかけてくれた。
③(しょうじきな)おまわりさんが、ていねいに道を教えてくれた。
④ぼくのゆめは、なにごとにもおそれない(あたたかな)しょうぼうしになることだ。

 私はこれを読んで、「うーん」とうなってしまいました。模範解答に照らせば、全て不正解なのですが、これはこれで意味が通っているように思え、×をつけることができませんでした。というか、これもありだよね、と思えたのです。問題を作った教育委員会(から委託された方)は、まさかこんな解答がなされるとは思っていなかったでしょうが、多様性の時代、これもOKなのではないでしょうか。

 あらかじめ決められた正答を、いかに早く正確に出せるかで競争する受験には向かないけれど、自分で考え、表現することに不正解はないはずです。――と、ちょっぴり哲学している母の感銘などどこ吹く風というように、悠平は今日もアイロンビースで電車を作っています。

f:id:yuheimama:20200329151833j:plain東急世田谷線・招き猫電車