シンプルなルール

 妻(yuheimama)です。9月、悠平のパソコンに不調があり、2週間ほど、メーカー修理に出しました。在宅で過ごす休日に、パソコンでゲームや動画を見ることが多い悠平にとっては、我慢の日々となりました。「アイロンビーズやる?」と声がけしたものの、悠平には「アイロンビーズは長期休暇に取り組むもの」というこだわりがあるらしく、却下。録画番組を見ることもありましたが、手持ち無沙汰になり、ゴロンと横になって本を眺めたり、家の中をウロウロしていました。

 そこで、トランプで「神経衰弱をやる?」と誘ってみると、「やるよ!」と乗り気になりました。めくったカードを覚えようとしながらゲームに臨む母に対して、悠平はアトランダムにカードをめくるので、最初の内は、母の圧勝。「勝ちたいよ~」という悠平に、手加減しない母(笑)。あるとき、目立つ絵柄のジョーカーをめくった悠平は、その位置を記憶していたようで、2枚目のジョーカーをめくると1枚目のジョーカーを再度めくってゲット! カードの位置を覚えるとゲットしやすいと気付いたのか、繰り返しやるうちに、悠平も勝てるようになっていきました。

 続いて、かるた。かるたでは母が読み札を読んでから絵札を探すので、圧倒的に悠平が有利。当然のごとく、悠平の全勝でご機嫌です。かるたは幼少期にひらがな学習の一つとして始め、ここ数年はことわざかるたや地図記号かるた、国旗かるたなどで、遊びながら学習できるものも購入していました(初めてのかるたについては2011年の「楽しく広がるひらがな学習」を参照ください)。

にほんごであそぼ ことわざかるた

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学研ステイフル 世界の国旗かるた

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 さらにもう一つ、コリントゲームにトライしました。パチンコの起源ともいわれるコリントゲームは、傾斜のある板に釘が打ってあり、点数が書かれた幾つかのコーナーに玉を入れるよう、小さな棒で球を打ち出すゲームです。決まった数の球を打ち、球が入ったコーナーの点数を合計して勝敗を競います。コツは球を打ち出す力加減なのでしょうが、狙っても入らなかったり、ダメだと思った球が入ったりもするので、打つたびに二人で一喜一憂! お互い、勝ったり負けたりでいい勝負でした。ちなみにこのコリントゲーム、母が子どものころに遊んでいたもので、実家の整理をしたときに、いつか悠平と遊べるかもと思って取っておいたもの。約40年物のビンテージ品です!?

 悠平の場合、複雑なルールや作戦が必要なゲームは難しく、遊べるのはシンプルなルールのものに限られます。シンプルとはいえ、ゲームを通して物事にはルールがあり、ルールを守れば他者と一緒に楽しめると体感することができます。

 パソコンが修理から戻ってきた後も、「コリントゲームやる」と言って、誘ってきた悠平。ゲームを買ってくれた天国のおじいちゃんとおばあちゃんも、40年の時を経て、孫がゲームを楽しんでいる様子に、目を細めているに違いありません。