漢字と仕事とQOLと

 妻(yuheimama)です。悠平は、細く長く漢字の学習を続けています。中学部を卒業するまでに、小4までの漢字を書けるように、小6までの漢字を読めるように学校、家庭で練習してきました。高等部に入学後、読みとりを中学の学習範囲に広げるべきか迷いましたが、小6までの漢字の定着を優先させることにしました。というのは、小5~小6の漢字の用例を見ると、「意味が分かるかな?」と感じる熟語が多々あったからです。そこで、小5~小6の漢字の書き取りドリルを放課後デイの宿題として取り組み、家庭では母が「これは知らないかも」と思う熟語の意味を辞書で調べ、調べた熟語を使った文を作るプリントを作って取り組むことにしました。案の定、読めても意味が分からない熟語が多く、辞書で意味を調べても文を作るのには毎回、苦戦しています。このプリントを何枚かこなした後、復習プリントにも挑戦です。こうした学習を重ねることで、どの程度定着するか分かりませんが、やらずに自然に定着することはないだろうと思い、高等部卒業までは続けてみようと思っています。

 さて、悠平は近く、進路学習として福祉施設で現場実習をする予定です。実習前の事前面談には施設の担当者、学校担任、悠平、母の4人が参加。担当者から実習で行う仕事内容の説明があり、悠平に「漢字は書けますか?」との質問がありました。学校から施設に事前に提出した書類には、小4までの書き取り、小6までの読み取りはできる旨が書かれていたのですが、悠平は自信がなかったのか「難しいです」と返答。担当者は微笑しながら「頑張ってください」と言ってくださいました。

 漢字には今一つ自信が持てない悠平ですが、先日、旅行先で立ち寄ったSLの展示の前では、頼まれもしないのに説明文を音読。読みと書きでは難易度が違うとはいえ、母、「できてるじゃん!」と心の中で笑ってしまいました。これまでの学習がどの程度仕事に生かせるのかは分かりませんが、少なくても悠平のQOL(生活の質)の向上にはつながっているようです。「頑張ろうね、悠平」と思った出来事でした。