2021春の花 その4(完) 悠平が撮った写真

 yuheipapaです。春の花のスケッチの最終回です。悠平が撮った写真です。

 自分が乗りたかった電車に乗る日は必ず悠平も自分のカメラを持って行きます。そうした折には電車のほかにも、わたしと一緒にいろいろな写真を撮っています。以前に比べて、撮りたいものを真ん中に収めて、きちんとしたアングルで撮れるようになってきました。時折、わたしやyuheimamaが「これはなに?」と頭をひねる独特の感性の1枚がありますが、それも含めて悠平の成長を感じます。

【自転車に乗ったおすもうさん。ユーモラスな姿が悠平はいたく気に入ったようでした=東京都墨田区両国】

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【まどろむネコ=東京都世田谷区・浄真寺】

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【亀戸天神社のカメ。地名のためか、境内の池はカメだらけです=東京都江東区亀戸】

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【ひと言お願いすれば願いが叶うという一言地蔵=東京都文京区・護国寺】 

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【京浜急行線の黄色いラッピング電車。出会うと幸運があるような気がします=品川駅】

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花の写真もきれいに撮れるようになりました。

【河津桜とスカイツリー=東京都江戸川区平井】 

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【下町・深川の霊巌寺近くの桜=東京都江東区】 

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【亀戸・龍眼寺。きれいなアングルに収まっています=東京都江東区】 

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【おまけ お父さんの後ろ姿。時々、わたしが知らないうちに撮っています】

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 悠平の特性として、幼児期から小学生のころは指先の力が弱く、写真も最初のころはシャッターを押す際にしばしば手振れが起きていました。しかし最近ではしっかりとシャッターボタンを押し込むこともできるようになってきました。

 現在はオート設定で撮っていますが、もともとはわたしが使っていたカメラで、コンパクトながらマニュアル撮影も可能です。基礎が定まってきたところで、いろいろな撮影方法を教えてみようかと思います。

2021春の花 その3

 春の花のスケッチの続きです。

 

【4月 東京下町・本所、亀戸】

 桜をはじめ今年の花は例年よりも咲くのが早いようです。もしかしたらフジの花も、と思い、名所として知られる東京都江東区の亀戸天神社を訪ねることにしました。

 都営浅草線の浅草駅をスタートし、すぐに隅田川を渡って本所(墨田区)へ。途中、歩道に設けられた花壇のチューリップがきれいだったので、スカイツリーと絡めて撮ってみました。

 亀戸天神に行く前に、少し手前にある龍眼寺に寄り道。萩寺として秋のハギが有名ですが、この時期もハナモモやボタンがきれいでした。もう少し早ければ桜もきれいだったようです。

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 続いて亀戸天神社へ。予想通り、フジが見ごろを迎えていました。人出もかなり。フジの花がデザインされた御朱印帳を購入しました。同じデザインで黄色と青があり、悠平のチョイスで青にしました。

 ペンギンのようにも見えるのは、幸運を招く鳥とされる「鷽(うそ)」の木彫り像です。天神社など菅原道真を信仰する神社では毎年1月、新しい「うそ」に買い替えると前年のよくなかった出来事が「ウソ」になって幸福になれるという「うそ替え」の神事があります。

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【4月 東京都文京区・根津神社】

 今年はツツジも例年より随分早く咲きました。東京の名所の一つ、根津神社もにぎわっていました。

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【4月 東京都青梅市・塩船観音、天寧寺】

 東京は大型連休を前に、新型コロナウイルス対策として3度目の緊急事態宣言が発令されることが決まりました。「しばらくは電車に乗っての外出もできないね」と悠平と話し、これが当面の「外出納め」と思って、ツツジの名所で知られる塩船観音に出掛けました。アジサイの時期に一度来たことがあったのですが、ツツジはなるほど、極楽のような、うっとりする眺めでした。

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 事前に青梅市内のことをあれこれ検索していて、天寧寺という曹洞宗の禅寺があることを知りました。塩船観音の後、40分ほど歩いて訪ねてみました。江戸期の建立という山門がとても立派で、東京のこんな場所にこんな古刹があるとはと、ちょっと驚きました。数は多くはないものの、季節の花もよく手入れされているようで、ピンクのシャクナゲがきれいに咲いていました。ほかにお参りの人はおらず、心穏やかなひとときを過ごしました。

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 予定を変更して、あと1回続きます。

2021春の花 その2

 春の花のスケッチの続きです。

【3月 東京都世田谷区・浄真寺】

 「九品仏」(くほんぶつ)の別名で知られる浄真寺には、9体の大きな阿弥陀如来像があり、3体ずつ三つのお堂に収められています。作られてから300年以上がたち、2014年から20年以上を掛けて、大修繕事業が進んでいる最中です。写真の1枚目は修繕が終わった3体。ピカピカに輝いています。悠平と一緒に手を合わせました。境内の一角にはシャガが咲き始めていました。4枚目の写真は自宅近くで。コブシの花がきれいに咲いていました。 

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【3月 護国寺~雑司が谷】

 ことしは全般に花の開花が例年よりも早く、桜も東京の開花宣言は観測史上最速の3月14日でした。それから少し日にちを置いて「そろそろ見頃かな」と出かけてみました。有名な名所は混雑しているだろうと思って、まず訪ねたのは東京都文京区の護国寺です。数は多くはないのですが、ソメイヨシノと枝垂桜がきれいに咲いていました。

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 護国寺の後はぶらぶら散歩しながら豊島区の雑司が谷へ。鬼子母神堂から徒歩数分の法明寺の参道にはちょっとした桜並木があり、知る人ぞ知る、という感じの名所です。この日は、満開を迎えた木もありましたが、全体としてはまだこれから、といった感じでした。例年、見ごろの時期には露店も出るのですが、コロナで今年はひっそりしていました。

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【3月 東京下町・深川、本所、浅草】

 東京の下町、門前仲町(江東区)をスタートし、本所・両国界隈(墨田区)から浅草(台東区)を徒歩で巡り、満開の桜を悠平と堪能しました。

 1枚目は門前仲町の深川不動尊近く。2枚目は清澄庭園近くの仙台堀川。川面にせり出す桜が見事でしたが人出はまばら。穴場です。

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 江戸時代の「享保の改革」で知られる老中、松平定信の墓所がある霊巌寺(れいがんじ)。江戸六地蔵の第五番に数えられる地蔵像は笠をかぶっています。江戸の町娘もマスク姿でした。

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 両国の横網町公園は、関東大震災当時、陸軍被服廠が移転して跡地で公園整備が進められていた最中でした。大勢の避難民が集まったところを旋風火災に襲われ、この場所だけで3万8千人が犠牲になったとされます。第二次大戦では、一帯は米軍の空襲で焦土と化し、公園には犠牲者の遺体が仮埋葬されたとのことです(以上、出典はウイキペディア「横網町公園」)。現在、関東大震災と東京大空襲の犠牲者の遺骨を納めた東京都慰霊堂が建っています。悠平と一緒に焼香し、手を合わせました。公園には桜のほか、ツバキやシャガも咲き誇っていました。

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 その後は隅田川沿いに歩いて浅草へ。両岸の墨田公園一帯は東京でも屈指の桜の名所とあって、相当の人出でした。

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 次回に続きます。

2021春の花 その1

 yuheipapaです。

 一つ前の記事(「進化する『父子乗り鉄』」)でも触れたように、昨年来、新型コロナウイルス感染防止のために、悠平との外出はもっぱら近場になっています。ことしの大型連休は、東京は緊急事態宣言が出て、わが家も近所への買い物をのぞいて、ステイホームで過ごしました。悠平と一緒に続けていた東京や近郊の観音霊場や弘法大師ゆかりの八十八カ所霊場巡りも、しばらく中断したままです。

 そんなわが家の行動変容の日々の中で、楽しみの一つは季節の花々です。悠平の外出時の最大の関心は電車なのですが、最近は帰宅後、yuheimamaに「花がきれいだった」と報告することも出てきました。この春、悠平と一緒に見て回った花々のスケッチを3回に分けてアップします。

 

【2月 東京都府中市・郷土の森公園】

 アジサイが有名な施設ですが、梅園もあるというので訪ねてみました。行きはJR南武線の分倍河原駅から府中市のコミュニティバス「ちゅうバス」を利用。悠平は満足そうでした。

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【2月 東京都江戸川区平井・旧中川】

 江東区との境にある旧中川沿いに、早咲きの河津桜の並木があります。東京の河津桜の名所の一つです。訪ねた日は満開。天気も良く、結構な花見客がいました。旧中川の対岸の江東区・亀戸中央公園には梅園があります。ウメは咲き始めといった感じでした。

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【2月 東京都品川区・しながわ花海道】

 京浜急行線の立会川駅から東に徒歩5分ほど。「しながわ花海道」と名付けられた防潮堤には、地元の人たちや企業が春は菜の花、夏はひまわり、秋はコスモスと、季節ごとに花を育てているそうです。訪ねた時は、菜の花はまだちょっと早かったようです。近くの公園の河津桜(?)が満開できれいでした。一帯には江戸時代、土佐藩の江戸・下屋敷があり、脱藩前の坂本龍馬も詰めていたそうです。立会川駅前にある龍馬の像はマスク姿でした。

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【2月 川崎大師】

 わたしはことしは後厄です。おととしの前厄、昨年の本厄と、いずれも川崎市の川崎大師でお祓いを受けました。悠平も一緒に本堂に上がって、護摩焚きをまじかに見ました。5、6人の僧侶の読経のハーモニーをおとなしく聞いていました。境内には梅の木が数本あり、花が見ごろでした。

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【3月 川崎市・等々力緑地】

 川崎市中原区の等々力緑地にある岡本太郎美術館に行きました。悠平が小学生の時に来たことがあり、2回目です。館内の写真撮影が可能になっていました。悠平が気に入っていた「座ることを拒否するイス」も健在。さっそく座り心地を確認していました。

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 美術館に隣接するように梅園がありました。最後の写真は、少し離れた場所で咲いていた白モクレンです。

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 次回に続きます。

 

進化する「父子乗り鉄」

 yuheipapaです。
 新型コロナウイルスの感染拡大で、悠平と一緒の外出は以前のようにはできませんが、悠平が出不精にならないよう、外での食事は控え、人出の多い繁華街は避けたりなどの工夫をしながら続けています。もちろん、マスク着用です。
 以前は外出の予定作りはわたしが行っていたのですが、最近は大きく変わってきています。まず、悠平が自分で乗りたい路線、電車を選びます。どこで覚えたのか、ネットで目指す車両の運行ダイヤまで調べています。どうやら当日の各鉄道会社の車両の運用が分かるサイトがあるようです。休日の前日、「悠くん、明日は何線に乗りたいの?」と尋ねると「考えておくよ。明日の運行予定を見て決める」との答えが返ってきます。一夜明けて、自分のパソコンに向かっていた悠平から「決まりました! きょうは○○線の○○系電車に乗ります! ○○駅を○時○分発です!」との報告があります。それを聞いてわたしが、その電車に乗ってどこに行くか、具体的な行き先を決める、といった具合です。
 大まかな行程が決まると、悠平は自宅の最寄駅から目的地までの乗り換えや接続まで調べ、鉛筆を手に自分で詳細な予定表を作っています。
 抽象的な話が苦手な悠平のために、視覚で予定が把握できるようにと、外出時の行動予定表を作り始めたのは悠平が5歳ぐらいの時だったと思います。食事を何時ごろにどこで取るかまで入れていました。一度、予定表に昼食のことを入れなかったところ、何時になっても悠平が頑として店に入るのを拒否し、泣く泣く昼食を抜いたこともありました。急な予定変更にスムーズに対応するのも難しいため、どうなるか分からない予定には、「~かもしれない」という一言も付けるようにしていました。「お昼ごはんは、おそば屋さんかもしれない」といった具合です。
 交通手段の乗り継ぎを調べ、昼食時はどの辺にいて、周囲にはどんな店があるかまで、ネットで検索する作業は結構大変で、1回の外出のために数時間かけて予定表を作ったりしていました。それを今は悠平が自発的に自分で書くようになりました。yuheimamaによると、これまでの予定表の積み重ねがあってこそのことのようです。「続けてきて良かったなあ」と、感慨深いものがあります。

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 先日の悠平のリクエストは、JR中央線の209系快速電車でした。東京駅から立川や青梅、高尾方面に走っているオレンジ色の帯の路線です。主に233系という電車が運用されているのですが、悠平によると、233系にグリーン車を連結する改造が行われており、電車が足りないために、以前、常磐線から東京メトロ千代田線への乗り入れに運用されていた209系が“援護”に入っているとのこと。ひと言で言えば「中央線のレア車両」ということのようです。わたしも鉄道は嫌いではなく、首都圏の各鉄道についてもニュースで報じられていることならおおむね押さえているのですが、ここまで細かい話は知りませんでした。わたしが思っている以上に、悠平は本格的な鉄道マニアに育っているようです。
 この日は、三鷹駅から中野駅まで209系快速に乗ることにしました。三鷹は作家太宰治が住んでいた街です。三鷹駅から線路沿いに歩いて10分ほどの場所に、太宰もよく散歩していたという跨線橋が残っており、中央線の線路をまたいでいます。老朽化が激しく取り壊されるかもしれない、との話があるようで、そうなる前に見に行きたいと思っていました。訪ねてみると、真下に三鷹車両センターがあり、電車が何編成も止まっているのがよく見えました。悠平も気に入ったようでした。

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 跨線橋を堪能した後は三鷹駅に戻り、209系快速に乗って中野駅で下車。中野~東中野~新井薬師界隈のお寺をいくつか訪ねました。その中の一つ、萬昌院功運寺という寺には、「忠臣蔵」で名高い赤穂浪士に討ち取られた吉良上野介義央の墓所があります。

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 寺は、元は市ヶ谷にあったそうですが、この地に移転し、墓所も改葬されたとのことです。江戸城内で吉良を切りつけ切腹となった赤穂藩主の浅野内匠頭や、吉良邸に討ち入った大石内蔵助ら浪士の墓は東京・港区の泉岳寺にあり、いつも参拝・見学客が絶えないのですが、吉良の墓はほかに訪ねる人もなく、ひっそりとしていました。

 以下は、今年に入って悠平がリクエストした車両の数々です

▽JR総武線快速E235系1000番台
 山手線の車両の中距離通勤電車バージョンです。山手線にはないグリーン車やトイレがあります。

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▽千葉ニュータウン鉄道9100形
 京成線、都営地下鉄浅草線、京浜急行線に乗り入れて羽田空港まで走っている電車です。デビューは1994年と古いのですが、悠平は乗ったことがありませんでした。

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▽京浜急行1000形ドレミファ・インバーター
 発車の時に「ドレミファソラシ~♪」という音程の独特の機械音がする電車です。悠平によると、1000形は順次改造され、この音がする車両は1編成だけになっているそうです。悠平はこの発車音も動画に収めました。

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▽小田急5000形
 小田急線の最新型車両

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▽東京メトロ副都心・有楽町線17000系
 東京メトロの最新型車両。旧式化した7000系と順次置き換えが進むそうです。小田急の5000形もそうですが、最近の新型私鉄車両は丸みを帯びた顔つきが主流のようです。

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▽東京メトロ東西線07系リニューアル車
 以前は有楽町線を走っていた07系を東西線に転用し、照明をLED化。車内にトレインビジョンを設置しました。

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春のセミ

 妻(yuheimama)です。4月に入り、悠平、中3になりました。「義務教育も残すところあと1年…」と身の引き締まる思いの母とは対照的に、悠平は「中3になりました!」と元気いっぱいです。 

 春休みは、週に3回の放課後等デイサービスと在宅で過ごしています。在宅の日は、アイロンビーズで電車を作ったり、パソコンをしたりとマイペースで楽しんでいる様子。だらだらしないように、家庭学習やお手伝いも取り入れていますが、まぁ、いろいろとやらかしてくれます。

f:id:yuheimama:20210403145809j:plain春の新作

  ある時は、「お茶飲みたい」という悠平に、「自分でやってごらん」と言うと、キッチンからドスン、「あ~」との声。行ってみると、冷茶が入ったポットを落として、キッチンが水浸しならぬお茶浸し。またある時は、お風呂の準備をする際に、悠平に「お風呂に栓をして、蓋をしてね」と言うと、「分かりました!」との返事。しばらくしてからお風呂の蓋を開けてみると、空の浴槽から湯気が…。栓をしないまま、湯張りをしていたようです。 

 こうした失敗、やっちゃうかもなぁと思ったことをやっぱりやってしまい、かえって手がかかるのですが、「できないから」「わからないから」とやらせずにいると、本人から体験の機会を奪うことになるので、我慢のしどころです。失敗したら、次にどうすればいいかを教えて体験を積ませ、それでも出来なかったら、代替手段を考えようと思っています。と、前向きに捉えてはいるものの、母のイライラと仕事は増え、気付かないうちに眉間にしわが寄ってしまうことも。そんな張り詰めた気持ちを脱力させてくれたのが、表題の「春のセミ」。もちろんこの季節、本物のセミが鳴くわけではないのですが…。

 放課後等デイサービスがある日は、デイの送迎車が自宅の近くに来ると、「もうすぐ到着するのでご準備お願いします」と電話をくださいます。以前は、母の携帯に連絡をいただいていたのですが、最近は悠平の携帯に直接電話が入ります。悠平の携帯、最初は通常の着信音だったのですが、母の知らぬ間に、悠平は自分仕様に着信音を変更していたらしく、ある朝、「ジリジリジリジリ…」と聞こえてきたがセミの鳴き声でした! 初めて聞いたときには、携帯の着信音だと思わず、あまりの季節外れに「なんだ、なんだ?」と思ったのですが、セミの鳴き声が途切れてすぐ、「はい、悠平です」と電話に出た悠平を見て、着信音であることに気が付きました。これには母もyuheipapaも脱力&大笑い。

 笑えることもやれやれと思うことも、いろいろとやってくれる悠平。中学の最終学年、一日一日を大切に、よく遊び、間違っても失敗してもいいからよく学んでほしいと思います。

ある日、突然…

 妻(yuheimama)です。悠平は登校を含め、外出時にはキッズ携帯を持ち歩いています。今のところ緊急事態には遭遇していないので、使用するのは放課後等デイサービスからの帰宅時の連絡のみです。それがある日…。

 その日は放デイがなく、スクールバス下校でした。雲行きが怪しくなり、悠平の帰宅時には雨が降り出しそうでした。傘を持たずに登校したことを思い出し、傘を持って行った方がいいかなと思い始めた瞬間、「キンコン」とスマートフォンがなりました。ショートメールの着信音です。私は普段、ショートメールを使わないので、ちょっとびっくり。「何?」と思って、カバーを開けると、悠平からのショートメールでした。「雨がふってきたので ばすていにむかえにきてください」。悠平にメールの使い方を教えていなかったので、さらにびっくり。まずは「わかりました」と返信して、バス停に向かいました。

 道すがら、スクールバスが学校を出発する前に、傘を持っていない悠平を見て、担任の先生がメールしてくださったのかな…いやいや、先生ならメールではなく電話だろうなと思ったり、バスの添乗員さんが手伝ってくださったのかな、それとも悠平が自分でメールしてきたのかしら…でも、どうやって?などとあれこれ考えました。そうこうするうちにバスが到着。バスのドアが開くと、まずは添乗員さんが笑顔で「一生懸命、メールしてましたよ」と一言。続いて悠平が、したり顔で降りてきました。

母「悠くん、自分でメールしたの?」

悠平「うん、そうなんだよ」

母「メールのやり方、知ってたの?」

悠平「まあね」

 悠平は新しいことに取り組むとき、自分で考えたり、試行錯誤することが少ないだけに、やり方を教えていないことを自分でできるようになったことに、かなり驚きました。好きこそものの上手なれ、なのかもしれません。

 その日以来、下校バスや放デイの送迎車から、たびたびメールが来るようになりました。「おやつは何がありますか」「夕食は何ですか」に始まり、最近では「今日午後3時時点での東京の(コロナ)感染者は何人ですか」という社会派(?)の質問まで。直近では、「お父さんは会社にいますでしょうか」との問い合わせがありました。登校前に疲れた様子だったyuheipapaを見て心配したのではなく、自分の帰宅時にいつもはいないはずのyuheipapaが会社を休んで家にいるのではないかと心配してのことでした。母は「お父さんは会社です。お家にはいないので、安心してね!」と返信。その夜、yuheipapaにそのメールを見せ、悠平らしいねと笑い、また一つ、悠平が自分の力でQOL(生活の質)を向上させたことをうれしく思いました(家にいると嫌がられるyuheipapaはちょっと切ないかもしれませんが…)。

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