オンライン学習と登場人物

 妻(yuheimama)です。休校期間が延長され、先日、悠平の通う特別支援学校から、先生方が運動や歌のお手本を実演した動画が配信されました。オンライン学習です。多くのお子さんは喜んで取り組めるのではないかと思いましたが、悠平は―予想通り―動画を見ることができませんでした。

 以前にもたびたび紹介してきましたが、悠平には生活習慣へのこだわりが強烈に強い特性があります。この生活場面はお母さんと一緒、これはお父さんと一緒と、いったんセットされてしまうと、母も父もお互いの代役を務めるのが極めて困難です。これは別の言い方をすると、「場面と人をセットで認識している」ということです。この特性から、例えば、学校で会うはずのクラスメートにファミレスで会うと顔を背けてしまうという現象が起こります。先生についても同じことで、先生は学校で会うべき人なので、家庭で先生の顔写真を見ることはNGです。低学年のころは、担任の先生が家庭訪問にいらしても、自分の部屋から出てきませんでした。悠平にとって、先生は学校での登場人物であって、家庭での登場人物ではないのです。

 そんなわけで、せっかく配信していただいた動画も家庭では見ることができませんでした(学校でなら見られると思うのですが…)。担任の先生と電話で話したところ、先生も「やっぱり」という感じで受け止めてくださり、こうしたこだわりは悠平にとって課題であるけれど、特性なのでどこまで適応できるかは分からないし、今のように非日常が続いている状態では、気持ちの安定を優先させ、無理強いしない方がよいのでは、ということで意見が一致しました。

 最近、顔周りがちょっとふっくらしてきた悠平。日課に入れていたストレッチ等はこなしていますが、運動量が全然足りません。運動メニューを増やそうとすると嫌がるので、やらないよりはマシという程度ですが、5月からは時々、散歩に出かけています。花や緑の美しい季節、外気に当たって気分転換しながら、できることをできる範囲でやっていこうと思っています。