高1修了

 妻(yuheimama)です。悠平は高等部1年生を修了し、春休みに入りました。2週間弱の春休み、週3回の放課後等デイサービスへの通所と新年度への準備を中心に過ごしています。

 この1年を振り返ると、悠平なりの精神的な成長と自立があったように思います。生活面ではハードルが高いと思われた耳鼻科や歯科をスムーズに受診することができ、お手伝いが習慣化、買い物等、社会生活の場面でもできることが少しずつ増えてきています。学校では生徒会役員に立候補して、選挙活動を経て副会長に当選し、意欲的に取り組んでいます。高等部卒業後を見据えた進路学習では、母の付き添いなしで一人で事業所に通所して、実習に臨むことができました。

 特に生徒会活動については、学校の担任からも、とても意欲的に取り組んでいて、副会長になって以降、生徒会活動以外の場面でも成長が見られるとの評価をいただきました。母もその点、同様に感じているのですが、もう一点、考えたことがあります。

 実は悠平、高等部入学後、部活動に興味を持ったものの、申し込むのを見送りました。悠平は放課後や長期休暇に通所している放課後デイが大好きな上、生活習慣へのこだわりが大変に強いので、部活動によって放課後デイのスケジュールを変更するのが嫌なのだろうと母はみていました。ところが、生徒会に関しては、放課後活動があるにもかかわらず、自分から「やりたい」と意思を通したのです。生徒会の予定が入ったときには母に、「(放課後デイを)キャンセルしておいて」とあっさり依頼するようになりました。悠平の生活習慣へのこだわりを、時に崩すことに注力し、時に合わせて生活している母にとっては、大変な驚きでした。これまで、何かに興味を持っても、それによって生活習慣の変更を伴う場合、やってみたいという気持ちより、こだわりを守りたい気持ちの方が上回るようで、やる前に諦めることが多かったのですが、生徒会活動への意欲は強固なこだわりを凌駕したようです。それほど意欲をかきたてる活動というのは、そうそうあるものではないのかもしれませんが、これから青年期に向けて、生徒会活動のように自発的かつ自然にこだわりを崩し、「こだわらなくても大丈夫」と感じられる経験が増えていけばいいなと期待しています。

 来週には新学期が始まります。クラス替えを前に「緊張する」と口にする悠平ですが、新生活への期待感も大きいようです。進級後も一つずつ、今しかできない経験を積み重ねていってほしいと思います。