およその時間、およその値段

 妻(yuheimama)です。新学期が始まり、悠平、高等部2年生になりました。始業式前日には「緊張する」と言っていましたが、張り切って登校していきました。学校では、卒業後の進路に向けた取り組みが増えていくことが予想され、母も社会生活において、悠平が1人で何ができるようになるか、どのような場面でどういった支援が必要になるかを考えることが多くなりました。そこで、外出時に幾つかの質問を投げかけてみました。

 その1)目的地に着くために、何分前に家を出たらよいか、自分で計画できるかな? ということで→電車を利用する際に、「〇〇駅まで歩いて何分くらいだと思う?」と質問。悠平、「うーん、10分くらい」。そこで、実際に玄関を出てから駅のホームに着くまで、時間を計らせたところ、13分かかりました。母、「雨の日や、信号待ちがあるともう少し時間がかかるかもしれないから、余裕をもって15分前には家を出た方がよさそうだね」、悠平、「うん、そうだね!」。これまで、外出時には母が時間を逆算して、「〇時〇分に出るから、△分までに準備して」と声がけをしていたので、スケジュール立てするのに必要な、駅までの所要時間を意識していなかったようです。

※yuheipapaによると、休日外出の電車の乗り換え時刻については自分で調べることができるとのこと。所要時間の把握と共に、このスキルを日常にも生かせるようにしていきたいものです。

 その2)支払いがあるときの予算を自分で判断できるかな? とうことで→放課後等デイサービスのレストラン学習でファミリーレストランへ行く日、「幾らぐらい、お財布に入れておけばいいかな?」と質問。悠平、「5000円」。母、びっくり! 家族でファミレスに行った際には、メニューを見ていましたし、これまで放デイのレストラン学習やお弁当を買いに行くときには、毎回、1000~1500円を用意して、悠平に確認させていたのですが、支払い時に言われたお金を支払うだけで、およその値段を意識していなかったようです。

 このほかにも、美容院に行く際、予約時間に間に合うように何時何分ころに家を出たらよいか、いつも自分で支払っているカット代は幾らくらいだったか、改めて質問してみると、実際とは結構ズレた答えが返ってきました。これまで、時計を読むことや自分で支払いをする練習をしてきましたが、これからは徐々に自分で判断し、計画できる範囲を広げていけるよう、悠平にとって必要な情報をインプットし、考える機会を意識的に作っていかなければと思います。

 算数・数学で学習したことを実生活で生かせるように、春休みにはこんな教材にも取り組みました。例えば時間については、「駅まで〇分なので、△分の電車に乗るには家を何時に出たらよいですか」等、実用的な問題が掲載されています。下段のワークでは時間編のほかに、お金編、量と測定・図形・表とグラフ編があります。